2019年 06月 27日
MorningStarとは。
今回のコラボTeeでも登場し、Nasngwam.のアイテムのモチーフとして今まで何度も登場してきた"Morning Star"。
見たことあるけどこれはなんのモチーフや???と思う方もいるかとは思うので
今更ですが、改めてご紹介。

元々はラコタ、シャイアン、アシニボインなどの北部平原の部族の間で多く使われ、作られていたキルト。
そのキルトデザインの中でも明けの明星を意味しているのがモーニングスター。
太陽が昇ってくる前に必ず東の空に輝くモーニングスターは太古の昔からインディアンの人達 の祈りの対象となっていたのです。

そんなキルトも元々はキリスト教会が居留地に持って入ったもので、伝統的にインディアンの人達が使っていたものではありません。
その昔はバッファローやエルクの皮に顔料でペイントを施したものをローブとして使っていたのが始まり。
20世紀のリザベーション時代に入り、生活の中心となっていたバッファローがいなくなり、
キリ スト教が深く入りこんでくると同じ頃にキルトの技術が広まりました。
キルトは白人文化をインディアンの人たちが巧みに自分たちの文化に取り込んだひとつの良い例と言えるでしょう。

ラコタの人達はこのスターキルトをあらゆる行事で贈り物として使います。
特にキルトはその贈り物の中でも最も重要なものとされています。
例えば、身内で赤ちゃんが産まれると身内の女性がベビーキルトをプレゼントするのは最もポピュラー。
卒業祝い、スポーツイベントなどの祝い事、また兵役に就く若者に親族がプレゼントしたりする事もあります。
そして葬式の時、棺おけにスターキルトがかけられる事もあります。
スターキルトは必ず「ギブアウェイ / give away 」という風習の時に登場します。
この「ギブアウェイ」という風習は昔から行われているもので、悲しい事、祝い事など、公の集まりがある時には、
その集まりの主催者が参加した人たちに感謝の念を込めて所有物を分け与えることを意味します。
昔は馬やビーズワークなどが一般的でしたが、現在はスーパーマーケットで買えるような生活用具一般がその品として使われています。
そしてその中でもスターキルトは最もお世話になった人へのプレゼントとして使われています。
サンダンスなどの宗教儀式の最後でもギブアウェイが行われ、主催者は一年前からスターキルトを作って、その時に備えます。

もちろんギブアウェイの時だけではなく、キルトは生活を支えるための収入源ともなり、
有名な作 者の作ったキルトはコレクターの間で高く取引されています。
ラコタのキルト作家、Nellie Star Boy Menard は「人間文化遺産」としても表彰され,
ワシントン DCに招かれた時、ヒラリー・クリントンにキルトをプレゼントしています。
このようにスターキルトは現代のネイティブアメリカン、特に平原の人たちにとっては文化的に大変重要なものなのです。
ちなみに僕も大好きでキルトは何枚もコレクションしています。

もちろん今回コラボするサンシャインスタジオのT氏もスターキルトをコレクションしています。

長々と説明しましたが、このように歴史のあるアイテム。
だからこそ長い間ネイティブ業界に身を置く、T氏も僕も未だスターキルトに魅せられています。
そんなスターキルトのハンドメイドの温もりのあるアイテムが、僕の今に多大な影響を与えているのは言うまでもありません。
初期から使っているNasngwam.の下げ札はもちろん、
過去にはUSEDの生地をバラして作ったミリタリーシャツや
同系色のパッチワークによるモーニングスターや
クッション、
そして来シーズンは本格的なパッチワークのシャツ、
さらに過去には時計まで。

Nasngwam.を語る上では外せないモチーフ。
10数年前、サンシャインスタジオのT氏と意気投合したのもスターキルトからだったかもしれません。
そんな思い入れあるモチーフを信頼おけるグラフィックデザイナーに依頼し作ってもらい、
信頼おけるプリント工場に依頼して出来上がった一着。



ポップアップの期間の五日間のみの限定販売。
今回はサンシャインスタジオのジュエリーが引き立つよう、バックにモーニングスター、
左胸にコラボロゴが入ります。
サンシャインスタジオのジュエリーと合わせて付けるのが正解!!!!
明日はサンシャインスタジオのジュエリーとこのTシャツをコーディネートして紹介しますね~。

いよいよ明日6月28日(金)発売。
すでに沢山のお問い合わせを頂いております。
確実に手に入れたい方はお早めにお願いしま~す!!!!!
DAKOTAオフィシャルインスタグラム